ドライブ内のフォルダ・ファイルの権限変更方法
ドライブ内のフォルダ、ファイル権限方法を変更したいときがあると思います。
今回は、フォルダ・ファイルの権限を変更するメソッド、コード例を紹介します。
実際に使えることをテストしていますので、安心して使ってみてもらえればと思います!
目次(クリックで読みたい部分にジャンプできます)
フォルダ・ファイルの権限追加するには、add〇〇を使用
フォルダ・ファイルの権限追加するためには、まず以下のメソッドを用います。
使用するメソッド
addEditorメソッド
addCommenterメソッド
addViewerメソッド
これらのメソッドはそれぞれフォルダまたはファイルの編集者、閲覧者(コメント可)、閲覧者の権限を指定したメールアドレスのユーザーに付与できます。
ただし、閲覧者(コメント可)はフォルダには付与できません。
では、これらのメソッドは次のように書きます。
メソッドの使用方法
Folder オブジェクト .addEditor(メールアドレス)
Folder オブジェクト .addViewer(メールアドレス)
File オブジェクト .addEditor(メールアドレス)
File オブジェクト .addCommenter(メールアドレス)
Fileオブジェクト .addViewer(メールアドレス)
このように書くことで、引数で与えられたメールアドレスに対してそれぞれ処理を行うことができます。
また、引数はメールアドレスを文字列で指定しますが、DriveサービスのUserオブジェクトを指定することも可能です。
権限追加の使用例
では、ここまでメソッドの使い方についておさらいしましたので、実際に使用例を見てみましょう。
あなたの環境で使用可能なメールアドレスやフォルダID、ファイルIDを指定した上で実行してみましょう。
ドライブ上で確認すると、指定したメールアドレスのユーザーがフォルダの編集者、ファイルの閲覧者(コメント可)として追加されているはずです。
function myFunction(){
const email = "***********@*******";//メールアドレス
const folderId = "*************";
const folder = DriveApp.getFolderById(folderId);
folder.addEditor(email);
const fileId = "***************";//ファイルID
const file = DriveApp.getFileById(fileId);
file.addCommenter(email);
}
フォルダ・ファイルの権限を削除するにはremove〇〇を使用
フォルダ・ファイルの権限を削除するには以下の3つのメソッドを使用します。
権限削除するメソッド
removeEditorメソッド
removeCommenterメソッド
removeViewerメソッド
これらのメソッドを使用して編集者、閲覧者(コメント可)、閲覧者の権限を削除することができます。
文法は以下のように使います。
メソッドの使用方法
Folder オブジェクト .removeEditor(メールアドレス)
Folderオブジェクト .removeEditor(メールアドレス)
Fileオブジェクト .removeEditor(メールアドレス)
Fileオブジェクト .removeCommenter(メールアドレス)
Fileオブジェクト .removeViewer(メールアドレス)
引数には、対象のユーザーのメールアドレスを指定することで権限を削除できます。
では、実際に権限を削除するコードを見ていきましょう。
function myFunction(){
const email = "***********@*******";//メールアドレス
const folderId = "*************";
const folder = DriveApp.getFolderById(folderId);
folder.removeEditor(email);
const fileId = "***************";//ファイルID
const file = DriveApp.getFileById(fileId);
file.removeCommenter(email);
}
このように、フォルダ・ファイルに対して編集権限の追加、削除ができるようになります。
まとめ
今回は、GASを用いてドライブ内のフォルダファイルの編集、閲覧(コメント可)、閲覧のみの権限操作方法について紹介しました。
権限の一括操作の時などに役立ててみてください!
では、また。