【PowerApps】filter関数でANDを使用して複数条件を抽出する方法

PowerAppsは簡単にデータを管理するツールを構築することができます。

データを抽出する中で、メソッドにはfilter関数とlookup関数があります。
それらの検索の際に複数条件を指定して、それに合ったレコードを抽出したいという場合があるかと思います。

今回は、ANDを使用した複数条件でのレコードの抽出方法を紹介していきます。

filter関数を使いこなす第一歩となりますので、最後まで一緒に見ていきましょう。

filter関数の基本の使い方

filter関数は、データテーブルから条件に合ったレコードを全て抽出します。

基本的な使用方法は以下の通りです。

filter(データテーブル名,条件式);

この条件式の中に、ANDなどの条件式を加えていきます。

filterメソッドは、条件に該当する全てのレコードを抽出します。
返り値はリストで返されることに注意してください。

もし、そのまま表示したいのであれば、lookup関数を使いましょう。

lookup関数とfilter関数の違い

データを抽出する関数としてfilter関数と並行して使われるのが、lookup関数です。

では、lookup関数とfilter関数の違いはなんでしょうか。

それは取得するレコードの数です。

lookup関数は、条件に合致する最初のレコードを抽出してきます。
そのため、複数レコードが合った場合でも、最初の1つしか抽出されません。

一方filter関数は、条件に合致する全てのレコードを抽出することができます。

lookup関数をより知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
PowerAppsでlookupの使い方、複数条件の指定方法を解説 - プロラブ (abyblog.online)

あべべ

filter関数は、全てのレコードを抽出する分処理に時間がかかります。

1つのレコードしか抽出しないことがわかっている時は、lookup関数を使用した方が、早く処理を進めることができることも覚えておきましょう!

複数条件の組み合わせ

では、複数条件を組み合わせて、filter関数を使って見ましょう。

先ほど紹介して基本的な使い方の中での、条件式の中を変更していきます。

例えば、特定の従業員を抽出する方法を想定して見ましょう。

今回抽出したい従業員は、営業部のマネージャーです。
この場合以下のようにします。

Filter(従業員リスト, 部署 = "営業部" And 役職 = "マネージャー")

結果は、リストで返されます。

期間を指定する場合

filter関数では、期間を指定する場合も可能です。

例えば、「プロジェクトリスト」テーブルから、2023年に開始した北米地域のプロジェクトについて行おうとします。

Filter(
    プロジェクトリスト, 
    開始日 >= Date(2023, 1, 1) And 開始日 <= Date(2023, 12, 31) And 
    地域 = "北米"
)

返り値は同じリストで返されます。

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この記事では
「filter関数でANDを使用して複数条件を抽出する方法」を詳しく解説しました。

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まとめ

今回は、filter関数でANDを用いた複数条件でのレコードの抽出方法を紹介しました。

複数条件を指定できることで、抽出するデータの精度も向上させることができますので、ぜひ試して見てくださいね。

では、良いPowerAppsライフを。

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