【初心者向き】expoでビルド〜ストア申請までの手順書
expoで作成したアプリをストアに掲載したい!
expoで作成したアプリをストア申請するためには、
いくつかの手順を踏む必要があります。
例えば以下です。
- ビルドの実行
- ビルドエラーの対処
- ストアへのアップロード
- ストアから申請
これらの内容を一通りこの記事で解説します。
アプリを作成し終わって、いざストア申請!と意気込んでいる方に向けて今回の記事を書いています。
この記事だけで、ストア申請までの手順を網羅していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
目次(クリックで読みたい部分にジャンプできます)
全体の流れ
ストア申請までの全体の流れを確認しましょう。
全体の流れは以下のような手順で進めます。
ストア申請までの流れ
- コードの確認。ビルドできるコードを準備
- app.jsonのversionを書き換える(初回は1として設定)
- プレビルドを実行
- gitにコミット
- ビルドの実行
- AppStoreへ提出
- PlayStoreへアップロード
では、全体の流れを把握できたところで、この手順に沿って具体的な方法を見ていきましょう。
①コードの確認。ビルドできるコードを準備
まずは、コードの確認です。
こちらのコードをそのままストア申請するものになります。
ストア申請して問題ないか、公開していい情報のみになっているかをチェックしましょう。
私は、よく以下観点でチェックをしています。
チェックする観点の例
- テストで追加したコードが含まれていないか。消し忘れていないか。
- (現在地を利用している場合)実機で動くようになっているか
- 不要なファイル、コードは含まれていないか
- スプラッシュ画像、アイコン画像などは適切に設定されているか。app.jsonのパスも間違いないか。
そのほかにも、あなたのコードにあったチェック項目があるはずですので、
あなたが気づいたこと、失敗したことをメモしておくと良いでしょう。
これからバージョンアップする際に、どの項目をチェックすべきかを忘れずミスを防げます。
②app.jsonのversionを書き換える(初回は1として設定)
コードを準備できたら、バージョンの番号を書き換えます。
バージョンを書き換える場所は3つあります。
app.json内の書き換えるべき3つ
- expo/version
例:"1.0.0"
→String型 - expo/ios/buildNumber
例:"1.0.0"
→String型 - expo/android/versionCode
例:1
→Integer型
初めてビルドをする場合は、すべて1(または、1.0.0)と設定しておきましょう。
それ以外の場合は、数字を1つ増やすなどして調整いただければと思います。
③プレビルドを実行
次にexpoのプレビルドを実行します。
手順は、以下公式サイトにも書かれていますが、行うことは以下のみです。
Prebuild - Expo Documentation
npx expo prebuild
このプレビルドを行う理由は、主に2つあります。
プレビルドを行う2つの理由
- コード内エラーの早期発見
- バージョン情報をアプリ全体に反映させる
コード内エラーの早期発見
コード内のエラーに気づくのもう一つの契機は、「ビルド」時です。
しかし、ビルドには無料でできる回数制限があります。
iOS,Android合わせて、30回
この回数制限を無駄に使用しないために、prebuildで先に気づくことが可能です。
prebuildに回数制限はありません。
バージョン情報をアプリ全体に反映させる
先ほど、app.jsonにてバージョン情報を書き換えましたが、
このままでは、ストア申請した時に、ストアにバージョン情報が反映されていません。
なぜなら、ストアはapp.jsonの値を参照していないからです。
iOS、Androidそれぞれに参照する場所があるので、それらの項目を更新する必要があります。
プレビルドを実行することで、それらを更新することが可能です。
④githubにコミット
つぎにgithubにコミットしていきます。
gitにコミットしていくと、ビルド時にどのバージョンをビルドするのか判別しやすくなります。
コミットの手順は、他のサイトにもたくさん載っているので、ここでは簡単に手順のみ示します。
git add .
git commit
コメントを書き込み、「esc」+「:wq」を押して、完了です。
git push
この3つを順に行えば、gitにコミットすることができます。
併せて読みたい
githubのpushまでの手順を詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
⑤ビルドの実行
では、ここまでできれば、あとはビルドの実行を行うだけになります。
初心者にとっては、このビルドの実行でエラーが起きることが一番多くあります。
しかし、最初が一番エラーが多い=
「2回目以降は、更新分のみが対象になるので、エラーが起きにくい」という裏返しでもあります。
エラーが出ても1つずつ解決していけば、必ずゴールに近づいていきますので、頑張ってみてください!
⑤-1 ビルドの実行方法
まずは、ビルドの実行方法について紹介します。
実行するコマンドは以下です。
iOS,Android両方でストア申請したい場合を想定しています。
eas build --platform all
iOS,Android片方のみの場合
もし、片方ずつビルドしていきたい方は以下のコマンドに従ってください。
iOSのみのbuild
eas build --platform ios
Androidのみのbuild
eas build --platform android
ビルド実行時に、アカウント情報を入力しログインする必要があります。
Appledeveloperアカウントを準備し、求められた場合にはそれぞれログインして使用してください。
⑤-2 ビルド実行時のエラー対処法
初めてビルドを実行する際には、いくつかエラーが出るかと思います。
コードによって、そのエラーの内容も様々なので、全てのエラーの対処法を述べることはできませんが
私がエラーが出現した時の対処法について紹介します。
私が行うビルドエラー時の対処
①まずは、ログを確認し、どこにエラーが発生しているか調査をします。
→大抵は、ファイル名とコードの該当箇所が表示されているはずです。
②コードをそのまま(もしくは一部分)コピペし、ググる。
③コードをそのままchaGPTに貼り付け、聞いてみる。
これで大抵のエラーは解消することができます。
英語の質問記事などで、必ず同じ質問をしている方がいらっしゃいます。
その方の解決法を参考にして、行ってみると良いでしょう。
firebaseを使用している場合のエラー
1つのエラー例ですが、firebaseを使用している場合にエラーが出る場合があります。
以下の記事で対処法を紹介しているので、参考にしてみてください。
初めてビルドする時には、エラーが何度か出るので、①-⑤を何度か繰り返すことになるでしょう。
初めての場合に必ずみんな通る道ですので、ここを乗り越えてください。
⑥AppStoreへ提出
ビルドが終わったら、このままストアへ提出します。
初回の場合、iOSはコマンドラインからそのままできますが、Androidは手動で行わなければいけません。
まず、iOSの場合について紹介していきます。
提出には以下のコードを実行します。
eas submit -p ios
アカウントのログイン情報を入れて、先ほどgithubにコミットしたバージョンのアプリを選択します。
すると、submitが始まりますので、そのまま放置しておいてください。
submitしたアプリは、Testflightで確認することができます。
submit成功して10分ほど経つと、反映されます。
ここまで、終わったらあとはストア内の「アプリ紹介文章」「ストアに掲載する写真」を準備します。
それぞれ準備が終わったら、ストア審査に提出することができるようになりますので、そのまま行ってみてください。
⑦PlayStoreへアップロード
次にAndroidのPlayStoreへアップロードします。
ただ、初回はPlayStoreへ直接アップロードするしかありません。
(私は、それ以降も面倒なので、手動アップロードで行っています笑)
PlayStoreへアップロードする際には、expoの画面からビルドした「aabファイル」をダウンロードします。
それをPlayStoreの「製品版」にアップロードします。
アップロードが完了したら、あとはストア情報や写真をアップロードするのみになります。
まとめ
今回は、expoで作成したアプリに対してビルド〜ストア申請までする方法を紹介しました。
ビルド時のエラーを解消することが一番の壁かと思いますが、それを乗り越えればあとはすんなり行うことができます。
ぜひ参考にしてみていただければと思います。