PowerApps|Patch関数でレコードを新規作成する2つの方法(表付き解説)

PowerAppsは、レコードの更新を行う関数ですが、

「新規作成」も行うことができます。

今回は、Patch関数を使用した新規レコードを作成する2つの方法について紹介します。

Patch関数によって、新規レコードを作成したいという方は、コードをそのまま使えるように紹介してますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

では、さっそくみていきましょう!

こんな方に向けて記事を書きます

  • これからキャンバスアプリを使う・使おうとしている人
  • Patch関数を使用している人
  • レコードの新規作成方法を探している人

Patch関数でレコードを新規作成する2つの方法

Patch 関数を用いてレコードを新規作成するには、以下の2つの方法があります。

2つの方法

  • Defaluts関数を使用した新規レコードの作成
  • Defaults関数を使用しない新規レコードの作成

方法はこの2つです。

どちらを使っても新規作成できますが、
迷ったら「Defaluts関数を使用した新規レコードの作成」を行うと良いでしょう。

以降では、この2つの方法についての実装方法とそれらの違いについて紹介します。

Defaluts関数を使用した新規レコードの作成

まずは、Defaluts関数を使用した新規レコードの作成です。

新規作成できればいいという方はこの方法を用いましょう。

基本的な実装方法

Patch(データソース, Defaults(データソース), {列1: 値1, 列2: 値2, ...})

基本的な実装方法は、データソースと、Defaults関数の引数にデータソースをしています。

列1などには、列の名前を指定します。

Defaluts関数を使用した具体例

例えば、以下のような職員(Employees)データソースがあるとします。

そして、先ほどの実装方法にならって、以下のコードを実行します。

今回は、FirstNameが「Taro」、LastNameが「Yamada」 というデータを追加したいとしましょう。

Patch(Employees, Defaults(Employees), {FirstName: "Taro", LastName: "Yamada", Age: 30})

実行すると、以下のようにデータが追加されます。

Defaults関数を使用したデメリット

Defaults関数を使用した場合、
処理内容が多くなり、処理速度が遅くなります。

Defaults関数は、データソースにアクセスし、そのデフォルト値を取ってくるものです。

そのため、Patch関数でデータテーブルにアクセスするのに加えて、Defaults関数でもアクセスするために、その処理が遅くなってしまいます。

あべべ

しかし、遅くなるといっても処理内容が単純であれば、大きな差はありません。

とりあえずPatch関数でレコードを作成したいという方は、ここまでの方法を用いて書いてみてくださいね。

次に、そのDefaults関数を使用しないで書く方法もご紹介します。
もちろん、そこにもデメリットがあるので、最後まで見逃さないようにしてくださいね。

Defaults関数を使用しない新規レコードの作成

次に、Defaluts関数を使用しないで、レコードを新規作成する方法について紹介します。

Defaluts関数を使用しないというのですから、Defaults関数を抜いて書くだけです。

基本的な実装方法

Patch(データソース, {列1: 値1, 列2: 値2, ...})

入れる値も先ほど同様です。

データソースがテーブル型のデータの名前。

列1などに列の名前を入れてあげます。

Defaults関数を使用しない新規レコード作成の具体例

Defautls関数を使用しない場合でも、大きな変化はありません。

しかし、注意点として必須列は必ず入れないといけないということです。

これが、Defaults関数を使用しない場合のデメリットになります。

例えば、以下のようなデータがあったとしましょう。

この従業員レコードに対して、新規レコードを追加するため、以下のPatch関数を実行します。

Patch(Employees, {FirstName: "Taro", LastName: "Yamada", Age: 30, Department: "Engineering"})

これにより、新しい従業員「Taro Yamada」が追加されます。

ここで EmployeeID 「3」が新たに追加された「 Taro Yamada 」に自動的に割り当てられたと想定しています。

Defaults関数を使用しない際の注意点

Defaults関数を使用しないでの新規レコードの追加を行う場合、

Defaults関数で取ってきていた、列のデフォルトの値がなくなっています。

そのため、必須フィールドが存在する場合必ずその列を指定する必要があります。

これが不足しているとエラーになるので注意しておいてください。

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まとめ

今回は、Patch関数を使用したデータの新規作成について紹介しました。

他にもレコードを追加するには「Collect」関数を使用した方法もあります。

ぜひ気になったらCollect関数についても調べてみてください。

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