初心者向けPowerApps|コレクション作成と活用方法
PowerAppsは簡単にアプリケーションを作成できるプラットフォームです。
その中でも、「コレクション」はテーブル型のデータを一時的に保存し、アプリ内で操作するために非常に有効です。
この記事では、コレクションについての以下の悩みについて説明していきます。
コレクション周りのよくある問題
- コレクションの作成方法
- OnStart時にコレクションを作成する方法
- コレクション作成のタイミング
- コレクションを変数に格納する必要はある?
コレクションは、PowerAppsにしかない概念であり、
馴染みない考え方であるので少し手間どう型も多いと思います。
1つ1つ理解していけば、難しいものではないと感じるようになるはずですので、ぜひ最後まで一緒に見ていきましょう。
目次(クリックで読みたい部分にジャンプできます)
コレクションの作成方法
コレクションを作成する際には、ClearCollect関数を使用します。
ClearCollect関数は、
既存のコレクションをクリアし、新しいデータを追加します。
基本的な使い方は以下です。
ClearCollectの基本的な使い方
ClearCollect(MyCollection, {Name: "John", Age: 30}, {Name: "Jane", Age: 25});
このコードは、「MyCollection」という新規のコレクションを作成し、2つのレコードを追加しています。
「MyCollection」という名前は任意でわかりやすい名前をつけると良いでしょう。
ClearCollect
関数: 既存のコレクションをクリアし、新しいデータを追加します。
これにより、古いデータが上書きされるため、最新のデータだけがコレクションに保存されます。
レコードの形式は、{Name: "John", Age: 30}
のように、キーと値のペアでデータを指定します。
複数のレコードをカンマで区切って追加できます。
OnStart時にコレクションを作成する方法
アプリの開始時にコレクションを作成するには、OnStart
プロパティを使用します。
これは、アプリが起動したときに実行されるコードを指定するプロパティです。
OnStartプロパティでコレクション作成を設定
PowerAppsのツリー表示で「Apps」を探しましょう。/
その中に、「OnStart」プロパティがあります。
プロパティ項目の中に、以下を記載しましょう。
ClearCollect(StartupCollection, {Task: "Email", Status: "Pending"}, {Task: "Meeting", Status: "Completed"});
アプリが起動すると、「StartupColletion」というコレクションが作成されます。
以降、このアプリ内で「StartupColletion」を使用して表示などを行うことができます。
後述しますが、コレクション名は変数と同じで一度宣言すると、その他の場所でも使用することが可能です。
そのため、「Set」を使用して変数に格納する必要はなく、「StartupColletion」という変数として使用することも可能なのです。
コレクションの作成タイミング
コレクションの作成タイミングについて、よく使用するのに以下があります。
- アプリ起動時(OnStart)
- ボタンクリック時(OnSelect)
- Form送信時(OnSuccess)
これら全てプロパティです。
特定のコレクションをあるトリガーを行ったときに変更したいときや作成したいときに役立ちます。
アプリ起動時(OnStart)
先ほど紹介しましたが、
コレクションを新規作成するために、「OnStart時に作成する」ということが多いです。
OnStart時に作成することによって、ギャラリーなどに表示ができたりデータを加工したりすることができるので、便利です。
ボタンクリック時(OnSelect)
ボタンのクリック時にコレクションを動かしたい場合に使用します。
ボタンを配置すると、プロパティの中に「OnSelect」というプロパティが存在します。
そのプロパティにコレクション作成をすることで、必要なタイミングでコレクションを更新することができます。
Form送信時(OnSuccess)
データが変更されたときにコレクションを更新する場合もあります。
データの変更の方法として、Formコントロールを使用したものがあります。
また、更新する場合はPatch関数を使用するかと思いますので、その時は以下の記事を参考にしてみてください。
コレクションを変数に格納する必要はある?
結論、コレクションは変数に格納する必要はありません。
コレクション自体が変数として機能するため、「Set」関数などを使用してコレクションを格納する必要はないのです。
例えば、MyCollectionというコレクションを新規作成していた場合。
このコレクションは、ギャラリーのItemやその他のOnSelectプロパティなどに、そのまま用いることができます。
なので、コレクション自体が変数として機能すると覚えておきましょう。
⚠️注意点⚠️
同じコレクション名の初期化は避けよう
「ClearCollect」を使用してコレクションを初期化して新規作成できると説明しました。
コレクションは変数と同じように機能するので、一度初期化した変数を他の場所で同様に使用することは避けなければなりません。
要らぬデータの重複を招かないために、どのコレクション名を使用しているかは管理しておきましょう。
同じコレクションを操作する場合は、「Collect」関数を使用して調査するようにすると良いですね。
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この記事では
「PowerAppsでのコレクションの作成と活用方法」を詳しく解説しました。
PowerAppsについての記事や書籍はまだまだ少ないのが現状です。
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まとめ
今回は、PowerAppsのコレクションについて紹介しました。
コレクションを活用できると、テーブル型のデータを扱いやすくなります。
またその他の関数「Patch 、Collect、AddColumn」なども組み合わせることができるようになるのも利点です。
ぜひ使ってみてもらえればと思います!