仕事が終わらないあなたに贈る、必読の書『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』
今回は、「なぜあなたの仕事は終わらないのか」の書評です。
<10秒で理解>この本の内容は?
元マイクロソフト伝説のプログラマーが初めて教える超速時間術についての本です。
- 仕事が終わらない理由を知れる。
- あなたの仕事を終わらせるには、全体の2割の時間で仕事の8割を終わらせる。(ロケットスタート時間術)
- 自分のやりたいことをするために時間術を活用する。
この本なら、こんな悩みへの対処法について、考えることができるかもしれません。
仕事が多すぎて、残業が長くなってしまう。
仕事量が多くて、振られたタスクを終わらせることができない。
【こんな人におススメ】
仕事量が多く、時間管理が苦手な人や、仕事の優先順位を決めることができない人、または仕事に集中できない人に役立ちます。
目次(クリックで読みたい部分にジャンプできます)
<1分で理解>この本を読むとどんなことがわかる?
この本は、中島聡さんが実際に仕事の現場で得た知見をもとに、仕事を効率的に進めるためのノウハウを提供しています。
例えば、仕事の優先順位を決める方法や、効果的なToDoリストの作り方、仕事に集中するための環境作りのアイデアなどが紹介されています。また、心理学や脳科学の観点から、仕事におけるストレスやモチベーションの管理についても解説されています。
この本を読むことで、自分自身の時間管理能力を向上させ、タスクを効率的に終わらせるための具体的なスキルを習得することができます。
また、自分自身にとって重要な仕事に集中するための戦略を身に付け、ストレスや過労を軽減することができます。仕事において生産性を高めたい人や、自分自身のキャリアアップを目指す人におすすめの書籍です。
この本を3回読んで大事だと思った3つの要点
- あなたの仕事が終わらない理由
- タスクを今すぐ始めるロケットスタート時間術
- やりたいことをするために時間術を活用する
あなたの仕事が終わらない理由
仕事が終わらない理由は以下の3つに集約されます。
- 安請け合いしてしまう
- ギリギリまでやらない
- 計画の見積もりをしない
安請け合いしてしまう
いっぬ君、来週のプレゼンの資料作っておいてくれるかな?
はい!わかりました!
(並行タスクもあるけど、まぁなんとかなるか)
ちょっと待って!本当にその仕事受けちゃってもいいのかな?
タスクの終わらない原因の一つとして、「何も考えずに安請け合いしてしまうこと」にあります。
なぜ安請け合いしてしまうのがダメかというと、終わるかどうかちらっと見ただけでは簡単にはわからないからです。ある程度こなしてからやっとできるかどうか判断できるのです。
こうした慎重さを欠いて安請け合いすると、タスクを終わらせることができず、上司からの信頼も失ってしまいます。
ギリギリまでやらない
締め切りが1週間後か。。
まだ、時間あるし、メール返信とか先にやっとこ!
~~~~~~~~~~~締め切り二日前~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さっそく手を付け始めたけど、全然終わらない。こりゃ徹夜コースか。。。。。
タスクが終わらない2つ目の原因として、「ギリギリになるまで、本気で仕事をしない」ということです。
なぜなら、締め切りの直前にやる仕事は効率が大幅に低下するからです。例えば、締め切りを破って上司に怒られるなどの嫌なイメージがノイズなって集中できないということになります。
締め切り間近で心理的に追い詰められ、睡眠不足も重なっているときは、仕事に真の能力を発揮することはできません。
なので、締め切りギリギリまで仕事を本気でやらないことは、仕事の終わらない原因になります。
計画の見積もりをしない
(※締め切り前日)
そういえば、このページを追加した方がよりわかりやすいんじゃないかな?これ追加しちゃおっと。(大きな変更が出る可能性がある)
タスクが終わらない原因の3つ目に、「全体の必要な要素を見積もりできていない」ということにあります。
締め切り間近になって、思いつきで新たに要素を追加するということは全体の計画に影響が出てしまい、締め切りまでにおわならないことにつながります。
要素を追加すべきかどうかは、計画の初期に考えられるものであり、初期に計画することができれば全体の期間を変更せずに見積もることができるはずです。
タスクを今すぐ始めるロケットスタート時間術
本書の中で紹介されているロケットスタート時間術とは次のようなものにまとめられます。
- すべての仕事をスタートダッシュでこなして、絶対の終えられる納期を導き出す
- 最初の2割の期間を「見積もり期間」としてもらい、実際には仕事の8割を終える
- 最初の2割の期間で仕事の8割ができなかったら、期限を延ばしてもらう
- 「仮眠をとる」と「マルチタスクをやめる」で仕事の効率を上げる
ロケットスタート仕事術は、とにかく全ての仕事をスタートダッシュで全力でこなす。ということに集約されます。同様に著者は、「ラストスパートで頑張る」という思考をやめるべきだと述べています。
スタートダッシュを行う期間は、締め切りまでの期間の2割です。この最初の2割を全力で取り組み、仕事の8割を終わらせます。
もしここで、終わらすことができなければ、それは全体の仕事を期限内に終わらせることができないという意味となるので、上司に期限の延長を打診します。
また、最初のスタートダッシュを決めることができれば、残りの時間は流しで作業を行います。
仕事の効率を上げるために、「仮眠をとる」「マルチタスクをやめる」で仕事の効率を上げていきます。
これらのことを行うことがロケットスタート仕事術の全体像になります。
私自身まずはタスクをすぐにやることを心がけるようにしました。
期限を決めて後回しにしていると、頭の中で「あれとあれはやんないといけないな」と考えることになるので、無駄な思考が増えてしまいます。
そのため、本書をよんでからは計画を立て必要なことはすぐに実行するということを心がけてい行くようにしました。
結果として、継続して努力できるようになりました。今すぐ実行するので後回しにせずにすぐにタスクを実行できるようになり、余裕が持てるようになりました。
やりたいことをするために時間術を活用する
最後に著者は、「人生の時間を自分のやりたいことに使うべき」そのために時間術を使うということを述べています。
楽しくて楽しくてしょうがないこと、時間を忘れて没頭できることに人生の時間を使うということが大切ということです。
なぜなら、人生を豊かに幸せにするには、自分のやりたいことを追求することでしか得られないからです。
人一人の人生にとって一番大切なのは、自分の好きなことをやるかどうか、やり続けることができるかどうかだ。ということが本書では書かれています。
そして、人生の時間を自分の好きなことに充てる時間を作るために、時間術を活用することを薦めています。
時間がない、お金がない、今の仕事が嫌だ、上司が最低の人間だと嘆いている方は、今の今から本書の紹介している時間術を使い、嫌な仕事を速攻で終わらせて、そうして手に入れた余裕の時間でもって、人生のための準備を始めるということです。
まとめ
今回は、なぜあなたの仕事は終わらないのかの書評を行いました。
時間術を実際の仕事にどのように当てはめていくかについて今回は紹介できませんでしたが、書籍の中には実践できるよう書いてあります。ぜひ興味のある方は手に取ってみてください。